黄昏みゅうぢっく〜歌のない歌謡曲に愛をこめて〜

昭和40年代の日本大衆文化の重要構成要素、「歌のない歌謡曲」のレコードについて考察します。

ゲストコメンテイター登場その3: 木本昌子の巻

GOLDEN PALACE GSC-1103 (カセット) 

最新ヒットメロディー20

発売: 1977年?

ジャケット(特別出演: AI生成による木本昌子のイメージ)

A1 北の宿から (都はるみ) 🅺→22/5/28

A2 どうぞこのまま (丸山圭子) 🅵

A3 青春時代 (森田公一とトップギャラン) 🅷 

A4 たえこmy love (吉田拓郎) 🅱

A5 メランコリー (梓みちよ) 🅳

A6 四季の歌 (いぬいゆみ) 🅳→22/5/28

A7 もう一度だけ振り向いて (桜田淳子)

A8 津軽海峡冬景色 (石川さゆり) 🅹

A9 むさし野詩人 (野口五郎) 🅴

A10 失恋レストラン (清水健太郎) 🅵

B1 初恋草紙 (山口百恵) 🅴

B2 あばよ (研ナオコ) 🅴→23/11/1

B3 ラストシーン (西城秀樹) 🅲

B4 思いで… (因幡晃) 🅳

B5 雨の桟橋 (森進一) 🅳

B6 想い出ぼろぼろ (内藤やす子) 🅴→22/5/28

B7 おゆき (内藤国雄) 🅶

B8 もう一度逢いたい (八代亜紀) 🅷

B9 しあわせ未満 (太田裕美) 🅲

B10 雨やどり (都はるみ)

 

演奏: スカイマスター・オーケストラ

編曲: 無記名

定価: 1,600円

 

みなさんこんにちわ!木本昌子と申します。6月にアルバム『ME』とシングル「早起き」でデビューしました、8月生まれの15歳です。何しろ俗に言う「箱入り娘」だったもので、歌謡曲に関して語れるかどうか自信ありません…お父さんはやたらクラシックのレコードばっかり買っていた人だし、お母さんは声楽をやっていて、娘が伴奏してくれたらいいななんて言って私にピアノ習わせた人ですから。それでも自分なりに色々と音楽のやり方を覚えていって、いつの間にか歌を作って歌い始めることになってしまいました。誰々が好きだからって理由でこんな娘になったわけじゃないんですよ~。

そんなわけで、このカセットテープもらって、自由に感想書いてよって言われたんですけど。いかにもガソリンスタンドで売られてそうなテープですよね。パレス音楽工業なんて、聴いたことない会社が出しているし、演奏してる人の顔も知れない。でも、親戚一同で旅行に行く車の中でよくかかってるんですよ、こんなテープが。それに合わせてみんな歌ってたりしてね。レジャーには欠かせないんですよ。聴いてみたら、なんか全体的に華がない音なんですよ。歌番組なんかで耳にしてるオーケストラの演奏に比べると、もたっとしてるような感じ。それが親しみやすくていいのかもね。

で、私の好きな「四季の歌」が入ってるのですけど、不気味な音でメロディーが奏でられてますね。これからこういうのが流行るのかしら。学校でエレクトーンを弾かせてもらったことがあるのだけど、それとちょっと違うし。でも、私の音楽には向いているかもしれないんですよね。周りの男の子達が好きな淳子ちゃんの曲とかはこのテープでは珍しい方で、演歌っぽいのが中心になってますね。津軽海峡冬景色」は好きで、今もよく歌っています。お父さんには呆れられてるけど。 でも、このテープの演奏、ちょっとメロディーが変ですよね。そういうの気づくのは早いんですよ、私。

私のピアノ一台だけで「歌のない歌謡曲」のレコード作ってみたいな、って思わされるテープでした。そんなのもあるのかなぁ。それでは、宗内さんあとはよろしくね。(木本昌子)

 

昌子ちゃん、加羽沢美濃さんの「メモリー・オブ~」シリーズを20年予見するような発言で締め括ってくれましたね…というわけで、得体の知れないカセットシリーズ、最も気になるのは過去紹介したテープとのヴァージョン被り…悪酔しそうなシンセをフィーチャーした「四季の歌」と「想い出ぼろぼろ」は被り確定。他の曲も微妙にバランスが違っているだけで、同じ演奏なのがあるかもしれません…ただ「青春時代」や「津軽海峡冬景色」は、所々原曲のメロディーに追随できてないところがあって、このテープの演奏のユニークな点として特筆しておきたいところ。「おゆき」は尺八をフィーチャーしているところが、マイナーテープにしては珍しい。最後の曲がさだまさしではないのも異色だし。全体的にせこいギターの演奏が耳に残るテープ。