イベント告知!と共に予期せず復活(期間限定)!
CBSソニー SONL-56030
この愛を永遠に/花嫁
発売: 1971年4月

A1 この愛を永遠に (由紀さおり)Ⓐ
A2 止めないで (いしだあゆみ)Ⓐ 🅳
A3 空に太陽がある限り (にしきのあきら)Ⓓ 🅴
A4 花嫁 (はしだのりひことクライマックス)Ⓐ 🅿︎
A5 愛ある限り (石田ゆり)Ⓑ
A6 抱擁 (ヒデとロザンナ)Ⓐ 🅳
B1 無駄な抵抗やめましょう (ちあきなおみ)Ⓐ 🅲
B2 風がはこぶもの (本田路津子)Ⓔ 🅱
B3 望郷 (森進一)Ⓒ 🅺
B4 雨の賛美歌 (ジャッキー吉川とブルー・コメッツ)Ⓐ
B5 すべてを愛して (内山田洋とクール・ファイブ)Ⓑ 🅶
B6 花のメルヘン (ダーク・ダックス)Ⓐ 🅱
B7 女の意地 (西田佐知子)Ⓒ 🅻
演奏: 宮沢昭Ⓐ、ジョージ高野Ⓑ、尾田悟Ⓒ/SX・サウンド・オーケストラ
編曲: 小杉仁三Ⓐ、高見弘Ⓑ、土持城夫Ⓒ、小川俊彦Ⓓ、青木望Ⓔ
定価: 1,500円
またも突然、予告なしに復活します黄昏みゅうぢっく!まずはイベント告知から!
実は歌のない歌謡曲談義がきっかけで7年前(JK時代!)に縁が芽生えた山下めぐさんの初主催イベントに呼んで頂きました。しかも100%歌無歌謡だらけのDJイベント!ここで何か仕掛けないわけにはいきません。一応宗内世津ではなく母体としてではありますが、あっと驚く意外な方角から歌無歌謡の魅力に迫っていきたいと思います。

その開催日、10月9日の前日に至る2週間限定となりますが、ここでも大いに煽っていきたいと思います。と言えども、14枚紹介するのでいっぱいいっぱい。やはり生活面での圧迫感に勝てず、かつてほどコンスタントにネタが増えていない。と言えども、予期せぬ時にまさかの盤が転がり込んできたりするし、今後も諦めはしません。今月に入ってからも、ここでA級ウォンツと公言していた盤が2枚手に入りましたし(3ヶ月ルールに則り、今年中にここに載せることはありません)。
あと、ここ9ヶ月間に起こった劇的な動きと言えば、キングの『MOOD SOUNDS OF TOKYO』シリーズの一環として、歌無歌謡のアルバムも含め重要なインスト作品のサブスク解禁が進んでいること。ここで紹介した作品としては、グリニッジ・ストリングスの2作や『ビート天国』『ダンス専科』のシリーズなどが含まれていますが(右のカテゴリ「キング」よりご参照下さい)、この動きに果たして他のレコード会社も乗ってくるか、楽しみでしょうがありません。それがオリジナル盤の価値を無駄に高めるのに繋がって欲しくはありませんが…
というわけで今回は昨年とは逆に、レコード番号の大きい順に紹介していきます。まずはクリスタル・サウンズ創設前、ソニーのSONL-56000番台に残されたアルバムの1枚。さすがコンテンポラリー最前線を突っ走っていただけあり、サウンド作りには相当力を入れていて、場末的要素は殆ど控え目。1曲目の由紀さおり「この愛を永遠に」が今回初登場とはびっくりですが、次回更新予定分まで含めて一気に3ヴァージョンが手に入りました。オリジナル盤のチャート記録を見ると、この曲から一気にセールスが落ちているんですけど、どうしたことかこんな名曲なのに。とろけるようなフルートが先導して、正にスムーズジャズとはこれだと言える名演。B面に行くと、同じ程スウィートな感触を出している「無駄な抵抗やめましょう」に続いて、キター!リコーダーのイントロ。それに煽られてフルートが乙女度満点の調べを聴かせる「風がはこぶもの」なのだけど、まさかのオリジナルのオケ使用で、確かに全体の流れからはサウンド的に浮きまくっているけど、曲の良さがより際立ってくる演出。そのオケで左側のチャンネルに固定しているのがフルートであることも解ったし(テナーリコーダーは音域的にはフルートと同じ)、3つの音が上手くコントラストが出た演奏になっている。そこから「望郷」の下世話な世界に一気に落とされるのも痛快だけど、演奏としては小気味よく仕上がっている。なお、「空に太陽がある限り」は自社ネタではあるが、音域の関係かオリジナルのオケは使っていない(皮肉にも、そちらは小杉仁三アレンジ)。
名盤『いわな』などでゴリゴリのジャズワールドを展開していた宮沢昭氏が、息抜きのような感じでちょちょいとこなした仕事ではあるけれど、激動の70年代に於いてはこれこそが癒しだったのではないか。対してキメッキメの個性発揮を怠らないジョージ・尾田両氏のプレイ、更にソリッドに録られながら右側にずっと固定しているドラムも耳に残る好盤。