黄昏みゅうぢっく〜歌のない歌謡曲に愛をこめて〜

昭和40年代の日本大衆文化の重要構成要素、「歌のない歌謡曲」のレコードについて考察します。

今日は横浜優勝発祥の日(だからどうした)

CBSソニー SOLH-10 

歌謡ワイド・スぺシャル

発売: 1973年7月

ジャケット

A1 恋する夏の日 (天地真理) 🅲→21/7/16

A2 燃えつきそう (山本リンダ) 🅴→21/10/13

A3 くちべに怨歌 (森進一) 🅱→21/7/16

A4 傷つく世代 (南沙織) 🅴→21/7/16

A5 伽草子 (吉田拓郎) 🅱→21/7/16

A6 赤い風船 (浅田美代子) 🅳→21/7/16

A7 出船 (内山田洋とクール・ファイブ) 🅳→21/10/13

A8 娘ごころ (水沢アキ) 🅱→21/10/13

A9 女のゆめ (宮史郎とぴんからトリオ) 🅱→21/7/16

A10 霧の出船 (五木ひろし) 🅲→21/7/16

B1 恋にゆれて (小柳ルミ子) 🅻

B2 裸のビーナス (郷ひろみ) 🅳→21/7/16

B3 夕顔の雨 (森昌子) 🅺

B4 かがやける愛の日に (尾崎紀世彦) 🅳

B5 芽衣子のふて節 (梶芽衣子) 🅳

B6 軽蔑 (美川憲一) 🅲

B7 夜間飛行 (ちあきなおみ) 🅱→21/7/16

B8 若葉のささやき (天地真理) 🅲→21/7/16

B9 少年記 (三善英史) 🅶

B10 愛のくらしー同棲時代ー (大信田礼子) 🅰→21/10/13

 

演奏: クリスタル・サウンズ

編曲: 土持城夫、伊藤祐春

定価: 1,500円

 

そう、だから「船」がタイトルに入ってる曲が多いこのアルバムの出番です(ぉぃ)。

昨年12月の復活時にクリスタル・サウンズのレコード(カセットも)にあまりにも恵まれすぎて、そのうちダブり曲が多い2枚を必然的に後回しにしてしまったのですが、改めて初出盤で聴くとまた格別の魅力が味わえますね。これは22年1月23日に紹介したSOLH-8に続くセカンドアルバム。例によって半数の曲が、後にリリースされた2枚組『歌謡ワイドワイドスペシャル』の第1編にリピート収録されていますが、その盤を初めて聴いた時のときめきが改めて蘇ってきます。もっとも、2枚組では新鮮なネタを前半に配する傾向があるので、この盤が初出となった曲にはそこまで強烈な印象を抱かなかったのですけどね(何せ「わたしの宵待草」や「記念樹」がありましたしね)。もう9年も前か…。

と言えども、アイドル曲は徹底的にファンシーにやってやるという心意気が、オープニングの「恋する夏の日」から全開。自社組なのに推しぶりは寧ろ控え目。その代わりにそれぞれの音で純情さを執拗に強調してくるのだ。かえって、最上由紀子が唯一のアルバムで無茶振りされたカバー盤を思い出す出来になっている(汗)。やっぱ、垢抜けない田舎娘の方が好きなんですよ…。「伽草子」もどちらかというとファンシーな音使いで意外。ワーナーのモーグ・ヴァージョンと好対照だ。フルートの初々しい音が、その後のクリスタルの基本路線の誕生を物語っている。「赤い風船」オーボエもそうだけど、ガチ奏者というより勉強途上にあるフレッシュな人材を呼んできた形跡が早くも窺える。その辺に関して、武市氏に詳しく聞きたかったのだけど、アレンジャーの人が現場にいる必然性も必ずしもなかったようだし、その辺の采配は全てディレクター任せだったのだろうか。どの曲も小気味よく派手にならないクリスタルの真髄でぐんぐん飛ばしていくのだけど、本格的に花開く前夜という感じも否めないよな。

なお最終曲は「同棲時代」シリーズ第2弾で、21年10月13日のエントリーでは『歌謡ワイドワイドスペシャル』と同一バージョンと紹介してしまいましたが、『ワイドワイド』収録は第1弾「同棲時代」の方。重要なことなので最後の最後に訂正しとかなきゃね。

 

というわけで、この復活週間に入る寸前になって長年のウォンツネタが数枚転がり込んできたり、また新機軸での聴き比べ企画もやろうと思ってますので、黄昏みゅうぢっくはまだまだ終わりません!命果てるまで!歌のない歌謡曲の真髄を味わいたい貴方は、是非とも明日ドクター・ヘッドにいらして下さい。それでは、また逢う日まで

イベント明日です!よろしくね