今日は横浜優勝発祥の日(だからどうした)
CBSソニー SOLH-10
歌謡ワイド・スぺシャル
発売: 1973年7月

A1 恋する夏の日 (天地真理) 🅲→21/7/16
A2 燃えつきそう (山本リンダ) 🅴→21/10/13
A3 くちべに怨歌 (森進一) 🅱→21/7/16
A4 傷つく世代 (南沙織) 🅴→21/7/16
A5 伽草子 (吉田拓郎) 🅱→21/7/16
A6 赤い風船 (浅田美代子) 🅳→21/7/16
A7 出船 (内山田洋とクール・ファイブ) 🅳→21/10/13
A8 娘ごころ (水沢アキ) 🅱→21/10/13
A9 女のゆめ (宮史郎とぴんからトリオ) 🅱→21/7/16
A10 霧の出船 (五木ひろし) 🅲→21/7/16
B1 恋にゆれて (小柳ルミ子) 🅻
B2 裸のビーナス (郷ひろみ) 🅳→21/7/16
B3 夕顔の雨 (森昌子) 🅺
B4 かがやける愛の日に (尾崎紀世彦) 🅳
B6 軽蔑 (美川憲一) 🅲
B7 夜間飛行 (ちあきなおみ) 🅱→21/7/16
B8 若葉のささやき (天地真理) 🅲→21/7/16
B9 少年記 (三善英史) 🅶
B10 愛のくらしー同棲時代ー (大信田礼子) 🅰→21/10/13
演奏: クリスタル・サウンズ
編曲: 土持城夫、伊藤祐春
定価: 1,500円
そう、だから「船」がタイトルに入ってる曲が多いこのアルバムの出番です(ぉぃ)。
昨年12月の復活時にクリスタル・サウンズのレコード(カセットも)にあまりにも恵まれすぎて、そのうちダブり曲が多い2枚を必然的に後回しにしてしまったのですが、改めて初出盤で聴くとまた格別の魅力が味わえますね。これは22年1月23日に紹介したSOLH-8に続くセカンドアルバム。例によって半数の曲が、後にリリースされた2枚組『歌謡ワイドワイドスペシャル』の第1編にリピート収録されていますが、その盤を初めて聴いた時のときめきが改めて蘇ってきます。もっとも、2枚組では新鮮なネタを前半に配する傾向があるので、この盤が初出となった曲にはそこまで強烈な印象を抱かなかったのですけどね(何せ「わたしの宵待草」や「記念樹」がありましたしね)。もう9年も前か…。
と言えども、アイドル曲は徹底的にファンシーにやってやるという心意気が、オープニングの「恋する夏の日」から全開。自社組なのに推しぶりは寧ろ控え目。その代わりにそれぞれの音で純情さを執拗に強調してくるのだ。かえって、最上由紀子が唯一のアルバムで無茶振りされたカバー盤を思い出す出来になっている(汗)。やっぱ、垢抜けない田舎娘の方が好きなんですよ…。「伽草子」もどちらかというとファンシーな音使いで意外。ワーナーのモーグ・ヴァージョンと好対照だ。フルートの初々しい音が、その後のクリスタルの基本路線の誕生を物語っている。「赤い風船」のオーボエもそうだけど、ガチ奏者というより勉強途上にあるフレッシュな人材を呼んできた形跡が早くも窺える。その辺に関して、武市氏に詳しく聞きたかったのだけど、アレンジャーの人が現場にいる必然性も必ずしもなかったようだし、その辺の采配は全てディレクター任せだったのだろうか。どの曲も小気味よく派手にならないクリスタルの真髄でぐんぐん飛ばしていくのだけど、本格的に花開く前夜という感じも否めないよな。
なお最終曲は「同棲時代」シリーズ第2弾で、21年10月13日のエントリーでは『歌謡ワイドワイドスペシャル』と同一バージョンと紹介してしまいましたが、『ワイドワイド』収録は第1弾「同棲時代」の方。重要なことなので最後の最後に訂正しとかなきゃね。
というわけで、この復活週間に入る寸前になって長年のウォンツネタが数枚転がり込んできたり、また新機軸での聴き比べ企画もやろうと思ってますので、黄昏みゅうぢっくはまだまだ終わりません!命果てるまで!歌のない歌謡曲の真髄を味わいたい貴方は、是非とも明日ドクター・ヘッドにいらして下さい。それでは、また逢う日まで…

歌謡フリー火曜日その58: 大学ノートの裏表紙に…
アトランティック L-6029A
華麗なる愛の魔術師たち ミシェル・ルグラン、バート・バカラック&フランシス・レイ
発売: 1971年11月

A1 嵐が丘
A2 おもいでの夏 🅱
A3 美しき愛のかけら
A4 恋よ、さようなら 🅱
A5 雨にぬれても 🅵
A6 幸せはパリで
A7 アルフィー
A8 ハロー・グッドバイ 🅱
A9 雨の訪問者 🅳
A10 ある愛の詩 🅶
B1 シェルブールの雨傘 🅲
B2 風のささやき 🅱
B3 栄光のル・マン
B4 サンホセへの道 🅱
B5 恋の面影 🅱
B6 ディス・ガイ
B7 さらば夏の日 🅲
B8 マッドレー 🅱
B9 あの愛をふたたび
B10 流れ者 🅲
演奏: ブリリアント・ポップス77
編曲: 福井峻
定価: 1,800円
歌謡曲以外の演奏ものを取り上げる「歌謡フリー火曜日」も遂に1年分以上のネタを積み上げるところまで来ました。丁度「大衆音楽・秘境巡り」で母体がいかにムード音楽の洗礼を受けたかに触れたばかりなんですが、それらと歌謡曲を同時期に血肉として蓄えたからこそ、いろんな世界が知れたし、抵抗なく様々な演奏スタイルの長所を知ることができたのかもしれません。
丁度この企画が始まって2枚目に『シンセサイザーの魅力/ホーム・コンサートVol.4』を取り上げて、その盤に収録されているディープ・パープルの「BURN」があまりの破綻ぶりに、自分がDJの機会で最も多くかけたレコードの座に躍り出るところまで来たのですが、まさかその曲があんなことがきっかけでクローズアップされる時が来るなんて。余計あのレコードのネタ度が上がっちゃったではないですか。くれぐれも世界平和を破綻させるに及ばない統治を期待したいものです。そう、今世界に必要なのは愛だから。バート・バカラックも歌ってた通りです。
その曲こそ入っていないものの、バート・バカラック、加えて主にスクリーンに流暢な旋律を提供し、愛の伝道師と化したミシェル・ルグランとフランシス・レイの代表曲を取り上げた100%ラブ・サウンドのアルバムがこちら。一連のワーナー・ビートニックス盤と同じコンセプトで編成されているけど、テーマ故にたたずまいが全然違う。徹底してエレガントなサウンドで終始展開。と言えども、ビートニックスのポリシー故それぞれの曲の演奏時間を徹底的に圧縮しているため、展開の早いラブ・ストーリーを見ているような錯覚に陥るのだ。とかく、今やバカラックのヒップな一面(それこそ「オースティン・パワーズ」的な)ばかりが生き残ってしまったような印象があるけれど、ヨーロッパ流の天然色ロマンスとも違和感なく繋がっているし、一部を除いてこけおどし的なアレンジに走っていない安心感もある(ビートニックスのレコードで、ここまでドラムが控えめな音を出してるのはないはず。特に「恋よ、さようなら」に露呈している)。そんな中、「栄光のル・マン」はイケイケに盛り上げるアレンジで異彩を放っているし、エレキ・シタール(しかも妙なエフェクトを上乗せしている)をフィーチャーした「流れ者」の異色さも耳を捉える。ラブ・サウンドに一瞬転じるところさえサイケ的に聴こえる…。ジャジーに徹している「雨にぬれても」も悪くないし。この曲はクラウンの童謡盤に入っている天地総子の歌唱盤がなかなかの珍品です。70年代末期にして、今のJ-popを予見したような言葉の当てはめ方をしてるし。あのシリーズのピンク色の盤(「ビューティフル・ネーム」が入っている!)は未だ探しております…111円以上で買いたくはありませんが…(瀧汗)
1969年の今日「紅白歌のベストテン」が放映開始
大映 DAL-12
トランペットとテナー・サックスでヒット歌謡を… 夜明けのスキャット
発売: 1969年6月

A2 みんな夢の中 (高田恭子) 🅽
A3 私にだって (矢吹健) 🅲
A4 風 (はしだのりひことシューベルツ) 🆇
A5 港町・涙町・別れ町 (石原裕次郎) 🅸
A6 不思議な太陽 (黛ジュン) 🅴
B1 時には母のない子のように (カルメン・マキ) 🆆
B2 だけど愛してる (梓みちよ) 🅳
B3 長崎は今日も雨だった (内山田洋とクール・ファイブ) 🆂
B4 うしろ姿 (矢吹健) 🅱
B5 愛の奇跡 (ヒデとロザンナ) 🅹
B6 君は心の妻だから (鶴岡雅義と東京ロマンチカ) 🅼
演奏: 伏見哲夫、ジョージ高野/ザ・サウンズ・エース
編曲: 池田孝
定価: 1,500円
1969年のレコードもこれで88枚目…同年のヒットを収録しながら、発売が翌年に持ち越されたものも含めると、100枚は行ったかもしれません。歌無歌謡を量産するに向かわせる最良のシーズンだったのかも。その年の10月に、70年代中期までを象徴するベスト10番組の放映が始まったのもシンボリックだったのでは。ただ、そこに出演する歌手のセレクションが必ずしも民意を100%反映したものではなかったことも重要で、その辺りは77年に始まったライバル番組にあっさり覆されてしまいましたし、その辺りから歌無歌謡の意味合いも変わってきたのははっきりと解ります。やはりプロダクションの政治力が全て、でしたよね。歌無歌謡の選曲も然り、時々レコード会社の猛烈な推しであまりヒットしたと言えない曲が入ってくることもありましたけど(それが自分を強烈に引き付けるのですよ)。
この大映レコードからの盤は、販売を担当したテイチクのカラーも幾分かは入っているけれど、あくまでも「うちらは映画会社ですんで」という視線で水平にヒット・チャート界を視察し、慎重に選曲したという印象。既にここで20ヴァージョン以上取り上げている曲が3曲も入っているし。知ってる曲が多いと売りやすい、というのは確かにありましたね。ただ、尺八をフィーチャーした盤や、コンボとオーケストラの演奏を別々のチャンネルに入れた盤に比べると、あくまでも基本的姿勢に忠実。それでも、トランペットとサックスをほぼ均等にフィーチャーしている例は珍しく、意外にもキマッている演奏が多い。アレンジ仕事をフル回転でこなしつつ、アルバムの性格決めに際しては常に新しい視点をぶつけてくるのは池田孝氏の特性の一つ。「夜明けのスキャット」も、既に2種類池田アレンジヴァージョンを取り上げているけれど、それらとまた違ったカラーを出してきている。特に1番から2番に向けて転調するところがかなり不思議。場末的な演奏で始めながら、2コーラス目で突如キャバレー的に盛り上げ流アレンジになる「みんな夢の中」もユニーク。おなじみの曲だからこそ、感情移入して耳に入れられるんですよね。職人的な演奏とこじんまりした場末感で、69年の空気に思う存分浸れます。
今回が晴れて666回目の更新です
Music Love ML-066 (カセット)
歌謡ヒットパレード
発売: 1978年

A1 リップスティック (桜田淳子) 🅳
A2 林檎抄 (森進一) 🅱
A3 あしたも小雨 (五木ひろし) 🅴
A4 涙の誓い (アリス) 🅱→21/10/27
A5 かもめはかもめ (研ナオコ) 🅳
A8 火の国へ (石川さゆり)
B1 モンスター (ピンク・レディー) 🅵
B2 プレイバックPart2 (山口百恵) 🅶
B3 津和野ひとり (森昌子) 🅲
B4 哀歌 (八代亜紀) 🅲
B5 時には娼婦のように (黒沢年男) 🅴
B6 かもめが翔んだ日 (渡辺真知子) 🅴→21/10/27
B7 サウスポー (ピンク・レディー) 🅳→21/10/27
B8 タイムトラベル (原田真二) 🅱→21/10/27
演奏: ブルーライトオーケストラ
編曲: 無記名
定価: 1,600円
前回予期せぬ大豊作になったマイナーレーベルカセットの落ち穂拾い。今回は78年のヒット曲を集めたもの。出だしの「リップスティック」から、意外と快調に飛ばしているな…と思いつつも、76~77年のテープで聴かれた類の薄いシンセの音でメロディーが奏でられていて、ちょっぴり萎えるな…全体の演奏そのものも終盤でかなり危うくなっているし、しゃあないなマイナーレーベルだからな、と、そんな感じで淡々と曲が進んでいくと、終盤の「かもめが翔んだ日」でいきなり目が醒める。この異様な効果音、あれ以外の何でもないぞ…「カラオケレコード・青春のうた」に収められていたやつ。あのヴァージョンでは、メロディーがチージーなシンセで奏でられていることに殆ど焦点が向かわなかったけれど、ただ単にバランスのせいか。と同時に、トラックが22年3月13日に登場した『最新ヒット歌謡BEST30』のそれと同じところに、再び関心が向かってしまう。このテープの収録曲のうち5曲が「カラオケレコード・青春のうた」と全く同じテイクであることを確認した上で、『最新ヒット歌謡BEST30』と被っている「あしたも小雨」「かもめはかもめ」「プレイバックPart 2」「津和野ひとり」「時には娼婦のように」に関してもチェックを行なってみたが、全て同じトラック使用で、メロを薄くチージーなシンセに差し替えているのみ。驚くべきことに、徳間の自社曲である「あしたも小雨」「津和野ひとり」もオリジナルトラックを使用していて、一体権利関係どうなっているんだ…外部制作音源を徳間とマイナーレーベルがシェアしたという可能性は想定内ではあるけれど。いや、実際徳間が制作したマルチ音源が何らかの形で共有されたのかもしれない。どの曲も、演奏のレベルはまちまちとはいえ、決して生温いサウンドにはなっていないし。まさか、ブルーナイトとブルーライトで関連づけた? ともあれ、もう時効ではあるだろうけど、深入りしようがないミステリー。「秋葉テープ」と同じくらい闇が深い、悪魔のお告げみたいなものだな…
ゲストコメンテイター登場その6: 田山真知子の巻
CBSソニー 18AH-331
最新歌謡ベスト18
発売: 1977年

A2 ウォンテッド [指名手配] (ピンク・レディー)Ⓑ 🅱→21/8/28
A3 アン・ドゥ・トロワ (キャンディーズ)Ⓐ 🅰→21/8/28
A4 洪水の前 (郷ひろみ)Ⓒ 🅰→21/8/28
A5 もうすぐ帰るよ (吉田拓郎)Ⓒ
A6 吸殻の風景 (さだまさし)Ⓐ 🅲
A7 九月の雨 (太田裕美)Ⓑ 🅰→21/8/28
A8 はーばーらいと (水谷豊)Ⓐ 🅲
A9 過ぎてしまえば (森田公一とトップギャラン)Ⓒ
B1 遠慮するなよ (清水健太郎)Ⓒ 🅰→21/8/28
B3 思い切り橋 (内山田洋とクール・ファイブ)Ⓑ 🅱
B4 熱帯魚 (岩崎宏美)Ⓒ 🅰→21/8/28
B5 だけど… (高田みづえ)Ⓐ 🅰→21/8/28
B6 星の砂 (小柳ルミ子)Ⓓ 🅰→21/8/28
B8 渚のシンドバッド (ピンク・レディー)Ⓐ 🅱→21/8/28
演奏: クリスタル・サウンズ
編曲: 矢野立美Ⓐ、松井忠重Ⓑ、武市昌久Ⓒ、西崎進Ⓓ
定価: 1,800円
さて、昨年12月の更新時、1978年デビューした妄想歌姫をゲストコメンテイターとして招くという無謀な試みを敢行させた「フニルネッサンスProject」も1979年に突入し、新たなオリジナル曲が出来始めています。78年の曲に関しては、去る6月に行ったイベントでゲストシンガーを招きバンドを編成し、完全ライブ演奏を成功させて一つの目標を達成したのですが、それに続く試み、例えば音源の配信などにも力を入れていきたいと思います。
1979年の展開に際しては、先輩格である今田洋子を「後退」させ、彼女に代わる新鮮な新勢力を投入することを決定したのですが、早速その彼女を6人目のゲストコメンテイターとして、本日お呼びしました。5曲を除いて既に21年8月28日のエントリで紹介済なので(武市昌久氏のインタビューという主題の影に隠れてはいますが)、こういう処置となりました。当然、そのパースペクティヴも1979年のものになっていますので、どうかお手柔らかに…
はい、私が田山真知子です!9月にシングル「今更恋なんて」でデビューしました。中学の先輩、今田洋子様からバトンを受けとり、こうしてフニル復興の仲間入りをさせていただくことになりましたので、どうかよろしくお願いします。実を言うと、私が昨年夏に近所に住む厚子お姉さんのお部屋に誘われて、レコード聴きながらおしゃべりしたその内容が、とあるCDの解説に引用されたとのことなんですけど…それより、CDってなんなんですか?レコードみたいなもの?聴いたレコードは何かって、それは秘密!いろんなものに影響受けて、歌作って歌ってる私ですから、企業秘密位保持させて下さいよ!
それでも、歌謡曲もいいですよね。これは丁度2年前に流行った歌がてんこ盛りのレコードです。私の好きなビリー・ジョエルと同じレーベルで出ているんですけど、歌は入っていません。でも、帯を見ると「一緒に歌ってもOK!」と書いてあるし、こうなったら堂々と歌っちゃうわよ!百恵ちゃんなんか得意中の得意。でも、このイントロに仕掛けられた色んな音が、くすぐってくれるのよね。フルートの演奏も綺麗だし、歌う欲がかえって削られそう。フルート習いたくなっちゃいますね。ピンク・レディーは妹と、それこそ振りを交えて歌いまくったものです。それでロック好きなお姉ちゃんが「うるさい!」って怒鳴ってくるのですよね。今は仲良く、3人でバンドをやってステージに立っています。このバージョン、語りの部分だけそのままやってて面白いな。太田裕美さんは、ピアノの弾き語り素敵だなと思わせてくれた初めての人です。「星の砂」も「熱帯魚」も歌える。最後は「渚のシンドバッド」に「勝手にしやがれ」ですか…昨年サザンオールスターズが「勝手にシンドバッド」でデビューしたときは、さすがに呆気に取られたわよ。今じゃ大好きですが。あと40年くらい続くグループになっちゃうかもしれませんね…じゃ、この辺で。宗内さんイベントがんばってください!(田山真知子)
真知子ちゃんどうもありがとうございます!イベントの件はリップサービスと分かっていても、サザンの件、更に10年上乗せしそうで怖い…そんなわけでクリスタルらしさが充満する18曲、初登場の5曲(というかこっちが初出ですよね)に関しては特に触れることないですね…「はーばーらいと」もクラウンヴァージョンの完勝だし。まだまだ掘りきれてないクリスタル沼、今後も解き明かしていきます。
今日はちょっと対策を練ってみました (with 再び告知)
キャニオン C-1102
最新全国歌謡ベスト16
発売: 1975年9月
A1 ふたりの旅路 (五木ひろし) 🅸
A2 深夜劇場 (中条きよし) 🅲
A3 天使のくちびる (桜田淳子) 🅷
A4 至上の愛 (西城秀樹) 🅷
A5 貴方につくします (八代亜紀) 🅸
A6 誘われてフラメンコ (郷ひろみ) 🅷
A7 中の島ブルース (内山田洋とクール・ファイブ) 🅷
A8 となりの町のお嬢さん (吉田拓郎) 🅶
B1 時の過ぎゆくままに (沢田研二) 🅺
B2 想い出まくら (小坂恭子) 🅸
B3 白いくつ下は似合わない (アグネス・チャン) 🅶
B4 あなたを待って三年三月 (森昌子) 🅳
B5 絵日記 (チェリッシュ) 🅴
B6 やすらぎ (黒沢年男) 🅴
B7 人恋しくて (南沙織) 🅵
B8 夕立ちのあとで (野口五郎) 🅶
演奏: 木村好夫
編曲: 竹村次郎
定価: 1,500円
さて、歌無歌謡イベントもあと6日後に迫ってまいりましたので、ここらでもう1発告知に力を入れさせてください(ほんと、土日じゃなくてすみません…と言いたいところですが、何せ土曜が一番きついのでね‥)

「これぞ歌のない歌謡曲」
《日時》
10月9日(木) 19:00~22:00
《場所》
Bar Doctor Head
Tweets by BAR_DOCTORHEAD x.com
《DJ》
あさみ
ウォーテルシャトウ
ケーシー最高峰
真鍋新一
丸芽志悟(=宗内世津、今更ですが)
めぐ
若き歌謡探究家・山下めぐさんの下に強者たちが集まります。僅かな時間の中、いかに濃い歌無歌謡万華鏡が展開されるのか?これからの歌謡界を担う新世代の皆さんにも、是非体験していただきたいひとときです。アレンジに興味津々の音大生の方とかにも!

さて、DJイベントみたいな機会に果たして向いてるのでしょうか、木村好夫先生のギターは。サブスクにもかなり音源が入ってきているし、雰囲気作りの素として再び脚光を浴びてはいるのだけど、演歌という文脈だけでは語り尽くせない一面もあるし、自分もしつこいくらいに畳み掛けてみたいとは思ってるのですけど、いつかは絶対。まぁ、買いやすいですからね、レコード自体。鬼のように高騰してるという例がまずない。
この盤は昨年12月16日に紹介した『スチール・ギターヒット歌謡16』とほぼ同時期にキャニオンからリリースされたもので、負けずにリスキーなジャケット。なので危険物扱いは避けられないところ。まぁ、そのエントリで書いた通り、『エロジャケ・ラウンジ』で歌無歌謡レコードをかけまくった時、お客さんの殆どが女性だったのは事実だったし、まぁ音楽マニア的視点から来てくれた方はあまりいなかったけど、そういうイベントで「この曲のギターはここがすごい!」なんて言ってもしょうがないし。この盤も、音楽的には流れてるだけでそれでいい、って程度のメリットしかないけど、やはり木村好夫にしか成し得ない魔法がそこここに効いてるんですよ。トップの「ふたりの旅路」から、好夫節炸裂。何が他の演歌インストから遠ざけてるって、それだとしか言えないのですよ。なら、ポップス系の曲はどうなのかということで、「至上の愛」を。バックのオルガンの響きにも煽られ、説得力充分の演奏で圧倒されるのだけど、サビの最後にかかったあたりのオルガンの不自然なフレーズにずっこけかける。その場末感もまた、人に説明するのが難しい。「時の過ぎゆくままに」の強烈なディストーションギターとの絡みもまた然り。洗練色が抜けてるとこがたまらない魅力なのですよ。
ジャケット貼る位置を変えてみたのは、単に紐付けするリスクを軽減するためですので念のため…(瀧汗
四本の弦を辿って明日の音楽界へ綱渡り
ポリドール MR-3122
ベース! ベース! ベース! ふりむいてみても
発売: 1970年7月

A1 ふりむいてみても (森山加代子) 🅸
A2 トラベリン・バンド (クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル)
A3 あなたならどうする (いしだあゆみ) 🅺
A4 レット・イット・ビー (ザ・ビートルズ) 🅷
A5 経験 (辺見マリ) 🅹
A6 マルタ島の砂 (ハーブ・アルパート&ティファナ・ブラス) 🅱
A7 悲しきトレイン北国行き (永田英二)
B1 くやしいけれど幸せよ (奥村チヨ) 🅺
B2 明日に向う道 (ショッキング・ブルー) 🅱
B3 燃える手 (弘田三枝子) 🅸
B4 ヴィーナス (ショッキング・ブルー) 🅱
B5 四つのお願い (ちあきなおみ) 🅺
B7 明日に架ける橋 (サイモン&ガーファンクル) 🅲
演奏: 江藤勲とケニー・ウッド楽団
編曲: 川口真
定価: 1,700円
遂に出ました!ベースカテゴリー最後の砦、江藤勲先生のレコード!ポリドールからの『ベース!ベース!ベース!』シリーズは70年から71年にかけて、計6枚リリースされており、リーズナブルな価格で出現することはまずない。とにかく、このベースラインが流れ出るだけで心躍る人は確実に多くいそう。かっこいいドラムブレイクでフロアを沸かせるという、レア・グルーヴ派の「使える盤」の定義と比較すると、より前頭葉に働きかける躍動感をこれらのレコードは秘めていると言えそうで、なるほど高くなるのもしょうがないなと。そして、やはりジャケットがやばいのが多いと。だからこそ、サブスクでより多くの層に届けるにもリスクが高い。個人的には、逆説的に顔をぼかしてしまっている次作『何があなたをそうさせた』のジャケットが構図的に一番好きなのだけど(汗)。この盤はそれに比べると遙かに健康的ですが、やっぱ帯の位置を顔を隠さない程度に動かすことは避けられませんでした(瀧汗)。
まぁそんなわけで、これがシリーズ第1弾。原田寛治『黄金のドラム』シリーズの成功に味をしめて、「次はベースだ」となったのはクラウンと同じ動きになったけど、やはり人選的にはこちらの勝ちかなと感じさせます。ブンブンうなるベースラインを決して曲の中心に押し出すことはせず、それでも目立たせるべきところにはしっかり持ってくるという、アレンジとミキシングの妙味が味わえる。しかもドラム盤のように、予期せぬところに罠を仕掛けることもしてないし、それでも人によってはベース以外全く聴こえなくなる状態になるんだろうから、正に魔法そのものですね。やはり1チャンネル完全にベースに割いて録ってるのでしょうか。「悲しきトレイン北国行き」のイントロではパンまでしていますし。「くやしいけれど幸せよ」は寺川ヴァージョンに比べると小粋にまとまっているけど、底辺で蠢く響きに油断は禁物。終盤畳みかけた末、「明日に架ける橋」で敬虔に締め括っているけれど、そこは手堅さを優先したというところだろう。ポリドールには珍しく、全体的にドラムの響きを抑え気味にしたところもかえって成功じゃないかなと。