クラウン GW-5183
望郷 魅惑のヒット歌謡ベスト18
発売: 1971年2月
A1 望郷 (森進一)Ⓐ 🅲
A2 めまい (辺見マリ)Ⓐ
A3 中途半端はやめて (奥村チヨ)Ⓑ
A4 別れたあとで (ちあきなおみ)Ⓒ 🅱
A5 すべてを愛して (内山田洋とクール・ファイブ)Ⓐ 🅱
A6 京都慕情 (渚ゆう子)Ⓒ
A7 生きがい (由紀さおり)Ⓑ 🅱
A8 男と女の数え唄 (日吉ミミ)Ⓐ
A9 誰かさんと誰かさん (ザ・ドリフターズ)Ⓒ
B1 女は恋に生きてゆく (藤圭子)Ⓐ 🅱
B2 愛でくるんだ言訳 (安倍律子)Ⓐ
B3 誰もいない海 (トワ・エ・モア)Ⓑ 🅱
B4 貴方をひとりじめ (和田アキ子)Ⓒ 🅱
B5 昭和おんなブルース (青江三奈)Ⓐ
B6 おんなの朝 (美川憲一)Ⓒ
B7 愛のきずな (安倍律子)Ⓑ
B8 女の意地 (西田佐知子)Ⓐ 🅲
B9 京都の恋 (渚ゆう子)Ⓒ 🅱
演奏: まぶち・ゆうじろう’68オールスターズⒶ
いとう敏郎と’68オールスターズⒷ
ありたしんたろうとニュービートⒸ
編曲: 福山峯夫
定価: 1,500円
恒例のクラウン歌無3大スター競演による、71年初頭のヒット集。例の如く、アレンジャーが固定されているおかげか、全体的に均一感があり、特に’68オールスターズ名義の曲はそこまで派手な編成にせず、数時間で一気に録っちゃったような印象があるが、よく聴くと曲によってベースの張りきり度に著しい差があり(ニュービート名義も含めて)、ベースだけこんなに歯切れが悪くてどうするんだ、みたいな曲さえあるが、やはり疲れが見えてたのでしょうか。ニュービート名義の曲はやはり明らかに質感が違い、大規模なブラスを入れて派手に盛り上げているのだけど、ドラムとブラス以外のミックスは他の曲とそんな劇的に変わっていない。ゆえに、流しっぱなし音楽としては安定感がある。逆に、歌無歌謡の異端さに快感を求めるという点ではいまいちかも。「別れたあとで」や「おんなの朝」の解釈は、それでもやっぱ尖ってると感じさせるのだが。逆説的に、71年歌無歌謡市場の慌ただしさを思い知らされるアルバム。ベンチャーズ歌謡の2曲はやはり、改めてメル・テイラーという人の凄さを再認識させる仕上がりになってますが、これはこれでいい演奏だなと。明日もこの調子で行きますよ、火曜日ですが。