黄昏みゅうぢっく〜歌のない歌謡曲に愛をこめて〜

昭和40年代の日本大衆文化の重要構成要素、「歌のない歌謡曲」のレコードについて考察します。

牧村三枝子さんの誕生日は12月21日 (with報告&告知)

創苑 SC-9290 (カセット)

ジュークボックス・ヒット

発売: 1979年

ジャケット

A1 愛の嵐 (山口百恵) 🅱

A2 きみの朝 (岸田智史) 🅲

A3 感触[タッチ] (甲斐バンド)

A4 別れてそして (渡辺真知子)

A5 おもいで蛍 (渡哲也) 🅱

A6 北の港町 (藤圭子)

A7 おやじの海 (村木賢吉) 🅳 

A8 おもいで酒 (小林幸子)

B1 みちづれ (牧村三枝子) 🅴 

B2 命燃やして (石川さゆり) 🅱

B3 新宿・みなと町 (森進一) 🅲 

B4 あきらめワルツ (内山田洋とクール・ファイブ) 🅱

B5 舟唄 (八代亜紀) 🅳 

B6 ひとり酒 (ぴんから兄弟) 🅲

B7 男の哀歌 (千昌夫) 🅲 

B8 OH! ギャル (沢田研二) 🅱

 

演奏: サンシャインオーケストラ

編曲: 無記名? (付属物紛失につき調査不能)

定価: 1,000円

 

昨日は「黄昏みゅうぢっくばあ」第一回、無事完走することができました。真の黄昏タイムに入ってからが大盛り上がりで、歌無歌謡の魅力をリアルタイムで拡散する自信にも繋がりました。早速ですが第二回の開催が決定したことをお知らせします。

完結12日後、6月15日に同じく新宿・無人島にて、今度は「オール筒美京平作品100曲」でお送りします!昨日もちょっとだけ片鱗をお届けしました。筒美ファンの貴方も、歌無歌謡に浸ったことのない貴方も、是非いらして下さい。これ以上絶望的な世の中になっていないことを願って…

 

さて今日は、本ブログ3本目となるカセット登場。ステレオ再生できる環境が相変わらずなくて、まったり観賞しつつ他のプロジェクトを進めていたのだが、とんでもないことになってしまった。

当初、昨年12月5日の小林幸子さんの誕生日に合わせてということで、過去4回「おもいで酒」が収録されているアルバムをスケジューリングして、最後に残ったのがこれになったのだが、A面8曲目に収録されている曲がどう聴いても「おもいで酒」ではないのだ。所有する70年代末期の演歌系歌無アルバムを片っ端から聴いて、この曲が何かを確認しようとしたが、真相にぶち当たらず(「弾いてみた検索」さえしようとするも、演歌系の曲じゃあてになりませんよね)。いくらなんでもずぼらすぎではありませんか、マイナーなテープメーカーと言えども。そんなこんなの間にもう1枚「おもいで酒」収録盤が手に入ったので、そちらを前倒ししてその場しのぎ。延長戦突入でチャンスが復活し、ここに引っ張り出しました。これもまた、歌無歌謡の泥沼。

マイナーレーベルということでそれ以上のものでもそれ以下のものでもなく、長距離ドライバーの心境に浸れるサウンド。経年によりテープの転写が起こり、無音部分に異様なオーラを付与しているのが何とも言えない。「感触(タッチ)」で聴ける妙なコーラスに呆れていたら、「おやじの海」での「よいしょ」がそれを凌ぐ無力さで、尺八もガチプレイヤーが出す音と一味違い何とも同情を誘う(汗)。そんな脱力状態の末に内容違いだもの、余計脱臼するわ。「あきらめワルツ」「ひとり酒」にフィーチャーされているギターがもろ好夫だけど、やはりこういう仕事も手を緩めず臨んていたのだろうか。「男の哀歌」はオリジナル通りシンドラムを使い、面白そうに遊んでいたのが伺える。「OH! ギャル」はJACK盤のダメダメコーラスよりはちょっとましな感じの、女子大生アルバイト的なコーラスがフィーチャーされている。最後の方で編集ミスだろうか、1拍飛んでたりするのがずぼらですけどね(カセットなのに!)。楽団名のネーミングは開業したてのサンシャイン60に便乗したのだろうか。