RCA RVL-9525~6
歌のない歌謡曲 ’77
発売: 1978年
A2 思秋期 (岩崎宏美) 🅱
A3 ウォンテッド(指名手配) (ピンク・レディー) 🅸
A4 暑中お見舞い申し上げます (キャンディーズ)☆ 🅲
A5 サクセス (ダウン・タウン・ブギウギ・バンド) 🅱
A6 ターゲット (内藤やす子) 🅱
A7 あずさ2号 (狩人) 🅵
B1 コスモス街道 (狩人) 🅶
B3 真赤な青春 (ビューティ・ペア)☆
B6 未来 (岩崎宏美)☆☆ 🅶
B7 イミテイション・ゴールド (山口百恵) 🅵
C2 おまえに (フランク永井) 🅱
C3 恋歌 (八代亜紀) 🅵
C4 だけど… (高田みづえ) 🅲
C5 硝子坂 (高田みづえ) 🅵
C6 なみだの桟橋 (森昌子) 🅱
C7 星の砂 (小柳ルミ子) 🅵
D1 雨やどり (さだまさし) 🅱
D2 吸殻の風景 (さだまさし) 🅱
D3 都忘れ (因幡晃) 🅱
D4 メモランダム (ハイ・ファイ・セット) 🅱
D5 わかって下さい (因幡晃)☆☆ 🅷
D6 あの日にかえりたい (荒井由実)☆☆ 🅳→21/5/19
D8 シクラメンのかほり (布施明)☆☆ 🅵→21/5/19
演奏: RVCオーケストラ (RVCフルハウス・サウンズ)
編曲: 林一、藤崎邦夫(☆)、横内章次(☆☆)
定価: 2,500円
ちょっと前、久々に大手CDショップを訪れて棚を物色していたら、初期のB’zのCDアルバムが未だに「発売元: BMGビクター株式会社」という表記入りで売られているのに邂逅し(しかも「税込定価3,008円」の表示もそのまま。実際は消費税導入前より12円も高い値段になっているのだ!)、軽い目眩を感じたのだが、ちょっと前にXでも「BMGビクターとビクターって関係あるの?」と若いB’zファンの子がツイートしてたりして、この会社を取り巻く史実(もちろんビーイングやファンハウスとの絡みまで含めて)をレクチャーする必要があるのかと思ったりした。そもそも、87年にBMGビクターになる前(現在は紆余曲折を経て、ソニーミュージックの一部であるアリオラジャパンへと転生している)、約12年程「RVC株式会社」だった頃の印象は余計薄いものとなりつつあるようだ。「レコード会社対抗運動会」で、圧倒的な強みを発揮していたのを覚えてる人は多いと思うが(汗)。その前は「日本ビクターのRCAレコード」だった時代が約7年続いていて、その時代の驚異的な勢いには触れるまでもないだろうし。もちろん、今あるレコード会社のBMG(今年ジョージ・ハリスンの全カタログを手中に収め話題になった)は、これらとは全く関係ないし。
そんなRVC時代に残された貴重な歌無歌謡コレクションがこちら。この時代らしく耳あたりがよく、手堅いセレクションとなっている。妙な楽器やギミックアレンジに頼らず、小気味よいサウンド構築で駆け抜ける印象。看板スターである西城秀樹の曲が選ばれてないのが残念ではあるけれど、レーベルカラーらしい若さと勢いはある。特に「だけど…」の疾走感ある演奏がいいね。今年の3月25日、高田みづえのデビュー記念日はまさに「硝子坂46」で、もっと盛り上がってもよかったのに。その曲のB面「DOMO DOMO」がプロ作詞家デビューとなった三浦徳子さんの訃報を聴くとは、まさか思いもしなかったけど。
終盤の3曲は77年のヒット曲とは言い難いけれど、これらは横内章次氏の『ヒット&ヒット・ギター』から持ってこられたもの。「わかって下さい」「未来」「横須賀ストーリー」も、同シリーズの第2作(JRS-9526)が初出のようだ。同作品で、というかRCAの盤ではオーケストラ名が記されていない事が頻出していたけれど、この盤もジャケットとレーベルで演奏者クレジットが違っていたり、不慣れな故に優柔不断さが露呈したのだろうか。ジャケットは露出が多い割におとなしく美麗でお気に入りなのだけど、クレジットを確認するために帯をずらしたら、そこに某リサイクルショップのジャンク棚から来たことを露呈するステッカーが…これ1800円もビッドして入手した盤なんですけど…見事にやられてしまった(撃沈)。この綺麗な盤をジャンク扱いする方もする方だけどね。